14/09/2008 終日
デスロック3本立てを昼から夜まで、作品解説込みでかっつりいただきました。
何を書いてもネタバレになりますが、まず生意気に総評書けば
・ 特に「倦怠期」エンリク・カステーヤ氏の作・演出にかかる出演者非公表作、これは必見。個人的には、おととし「再生」を春風舎で観て以来の衝撃度で、
「これぞ芝居を観る歓び」
と思わせてくれた。少なくとも、「おばたは何を面白いと思って劇場に通うのか」のドンピシャのコアに肉薄。
・ それもあわせ、この演劇Love、お奨めです。 帰り道、もちろん「演劇LOVE」バッヂ3つ入り、買って帰ったですよ。
<以下、ネタバレを恐れず読まれる方、どうぞ。"Castaya"については、カステーヤ氏のたっての希望につき、23日以降に改めて詳細な感想書かせていただきます。>
<発情期>夏目慎也1人芝居の「ドン・キホーテ」。芝居は所詮「ごっこ遊び」であること、そのごっこにディテールに至るまで命を賭けていることを 確かめた上で、そのごっこ遊びは果たして「1人でいても」成立するのかという、遊びまくっているようで実はふっかい命題に夏目慎也挑戦。
ドン・キホーテを演じるのに普段着で「いらっしゃいませ」はないだろ、と思いきや、いつしか八畳一間で1人っきりで遊ぶ「夏目くん」の姿がドン・ キホーテを演じるアロンソ・キハーナに重なり、後半、舞台奥を向きながらいきなり振り返って哄笑する夏目氏の視線の先に鏡が見えた気がして、何とこれは、 夏目本体=ドン・キホーテ、鏡の夏目=サンチョ・パンサ、一人二役の芝居だと理解する。おもろうてやがて悲しき独居青年の凄み。ただの笑えておかしな芝居 とは違いまっせ。
<蜜月期>この日観た他の2作に較べて、原作の面白さが比較的ストレートに舞台に載せられている気がして、つまり、意図が見やすい構造で、そこにもたれている気もして、正直、割を食っていた。
三条会の橋口氏のイロモノ振りに対してストレートに受ける佐山、という構図も非常にすっきりしていて、それもまた、「食い足りない」感に繋がっていたとも思う。いや、それにしても、だ。佐山和泉、いい役者だよな。橋口氏、変態だよな。
が、やはり問題は山口百恵だろう。三条会もそうだけれど、こうまで山口百恵がかかると、一応小学生の時分リアルタイムでテレビの百恵ちゃん観てい た、そして、テレビCMで「モモエチャーン」を聴いていた僕としては、だ。「なんでモモエ?」という方に集中力がそれた気がして、それはちょっと役者に申 し訳なかったかも。翌日から、慌てて図書館で借りた「ジャックとその主人」を読んでいるところです。
<倦怠期>これを倦怠とは呼ばない。素晴しい。是非、全ての自称他称「演劇好き」がこの舞台を眼にしますように
2 件のコメント:
こんばんは。はじめまして。
あまりにも観に行ってる傾向が似ていたので
思わずコメントさせて頂きました。
死錠、「倦怠期」しか観れていないんです。
ボクは2日目に行ったのですが、後半の
劇中解説がハングルだったので観客から
罵声が飛んでました汗。
いずれにせよ死錠、今後も要チェックですね。
鉄割、スズナリは行けたのですが、
今回のは行けていません。
相当行きたかったのですが、
結構シンドかったようですね。
今後ですが
ピピチ、ナイロン行く予定です。
また遊びに来させて頂きます!
失礼致しました。
kyu さん
コメント有難うございます。
2日目ですと、小生と同じ日ですね。
デスロック「発情」「蜜月」も良いですよ。是非どうぞ。
また、こちらの方にもおいでくださいまし。
Homer Price拝
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