2008年9月11日木曜日

リンゴ企画2008 あの山羊たちが道をふさいだパートII

10/09/2008 ソワレ

9時45分開演のパフォーマンスということもあり、割とダンスを見つけている人、関係者の友人知人が観客席に多い印象。小生すこーし肩身狭い。神楽坂の住宅街、地下に降りたスタジオは100席近くが空席を除けばほぼ満員、これはなかなか楽しくなりそうな予感。

コンドルズの近藤良平氏のパフォーマンスは初拝見。どうせ観るなら近いところで、ということで、こういうスタジオで拝見できるのは僕にとっては入りやすかろう。かつ、藤田桃子さんは青年団の「立つ女」以来ファンなので、それも楽しみ。

で、始まってみると、やはり僕の視線は藤田さんに釘付けで、どうにも他のパフォーマーとたたずまいが異なっていて、その異なり方が、
・ なぜ彼女の突出の仕方が目に入るのに、他のパフォーマー達の「違うところ」が目に入らないのか
・ なぜ僕が「空白に落ちた男」のユーモアが大好きで、このリンゴ企画のギャグが嫌なのか
と考えさせるに足る異なり方。ただ単に美味しいところを持っていっている、ということではない。周囲の物事との関係の取り方が素晴しいのだ、と思う。
前半、森下真樹×藤田桃子 のシーンは出色だった、と、ダンスを見つけない僕は思う。

他のシーンも観ていてぼんやり考えていたのは、
「群舞(みんなで同じ振り付け)に関係性はない(勢いはある)。そして、関係性のないパフォーマンスは僕には関係がない。従って関心がもてない。遠い。」
「パフォーマーの間に関係性があるパフォーマンスは、僕にも関係がある、ように見える。従って観客にも関心が持てる。従って舞台と観客席が一体となった空間が織り上げられる。」
ということ。それが、この間観た「ドラマチック、の回」が素晴しくて、今回の出し物では思わず時計を見てしまった、その違いに繋がったような気もしている。

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