2008年9月22日月曜日

4×1h project Play#0

21/09/2008 ソワレ

中屋敷法仁と篠田千明の短い戯曲を1時間半で。

中屋敷作「ひとさまにみせるもんじゃない」では、中屋敷戯曲を中屋敷氏以外の演出家が演出する際の難しさについて考えた。
演出の「趣向」はあるが、その趣向は一本調子で、「役者が動いている」感よりも「ほら、役者が動いて見せてるのよ」感の方が強く、興醒め。どうせ やるなら東京デスロックくらいガチンコに近づけて見せないと嘘っぽさが先行する。所詮ウソンコなんだから、それを踏まえて、どう見せるかを考えるかが勝負 だと思うのだが。
女子高生を演じる男優面白いのに、泣きが入って減点50点。

篠田作「いそうろう」。良い戯曲。舞台中央の演出の趣向も非常に良い。
ただし、何の意図もなく、ただただ雰囲気を醸し出そうとしてるんじゃないかと疑わせるような役者の動き(新劇臭い or 動物園のシロクマ、とでも名づけられそうな歩み)が、それらを打ち消して興醒め。

そうやって通してみていると、どうも、僕は、全篇に漂う「雰囲気先行」な演出が気に喰わないのではないかという気がしてきた。そう思うと、客入れ時の役者のアップ公開が、やはり「雰囲気先行」で「意図・フレーム」なしなんじゃないかという気がしてきた。

でも、篠田戯曲はよかった。是非、この戯曲は、女の子2人ではなくて、青年団大塚洋×快快山崎皓司 の2人芝居で観たい。こたつの置いてある舞台で観たい。

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