2008年9月16日火曜日

鉄割アルバトロスケット レッツティーチャー

15/09/2008 ソワレ

観終わった感想は、正直に
「あー、鉄割のセンスをもってしても、難しいことってあるんだ」

舞台を教壇に、観客を生徒に見立ててHR+6時間目まで。これをただのStand-up Comedyにせず、なおかつドリフにせず、鉄割の舞台のテンションを持ち込んでどこまでやれるのか、って、実は難易度無茶苦茶高い。

出だし、犬井先生のしゃべりはさすがだけれども、実は、舞台の上で(陳腐な言い方で申し訳ないが)絶対に聞き心地の良い和音を作らない個性のぶつ かり合いが鉄割の魅力だとすると、教壇の上に先生1人はなかなか辛い、とすぐに思い始めた。そこでいじめられっこ生徒中島君の登場となるのだけれど、そこ に話が振られる度に「安心して」観てしまえる小生のプチブル観客ぶりは我ながら気に障る。白衣先生のツボに安心してはまる・笑ってしまう、そういう自分に も困る。

だから、「寄席に出てきてさーっと話したいこと自分のペースで話して引っ込んじゃう1人芸の人」の感覚で出てきてはけた、歴史の寿先生の間の持たせ方は、実は新鮮で、「レッツティーチャー」企画ならでは、という気もしたのだ。

2005年のエジンバラで観たクリス・アディソンの"Atomicity"も、同じく元素周期表についての講義の形態をとったStand-up だったのだけれど、正直、アディソンの方がネタの振り方、構成、持っていき方、格段に上だったと思う。やはりイギリス人だけあって、一人で喋り通すことに かけては、放っておくと日本人より勝ってるんじゃないか、と思ったりした次第。

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