2008年9月29日月曜日

水戸芸術館 Julian Opie 展

23/09/2008

Julian Opieというのは、Blurのベストのアルバムジャケットの似顔絵の人。逆に言えば、僕はそれ以上のことは知らない。
Blurのアルバムジャケットはすごく好きで、じゃあ、このOpieという人はどんなコンセプトで似顔絵(というと山藤章二さんみたいだが、ちょっと格好良く言えば、ポートレート)を書いてるんだろーなー、という興味で見に行った。もしかするととんでもないものが見られるかも知れないという期待もあって。

で、見て回った印象は、「クールでロジカルでイギリス人ぽい」。でも、とんでもないとまではいかなかった。ポートレートの点数はそれほど多くなくて、逆に、真円を頭にした全身像とかホログラムとか、浮世絵キッチュの日本八景とか、そういう広がりのある展示でした。

興味深かったのは、線の使い方や構図のヒントにマンガや浮世絵があることで、Opie氏自身は全然それを隠してなんかいないのに、自分がそれにずっと気がついてこなかったこと。そのセンスを「イギリス人ぽい」と思うオレは一体何なんだ。ということである。

あとは、執拗なまでの「足の省略」でしょうか。先端恐怖症と似た概念で、足恐怖症、というのがあるような気もしてくる。足首がくにっと動くのがいやなんでしょうか?

でも、やはり背後にすごくロジカルな彼自身の興味の展開がありそうなところに、一種僕から感じる彼への興味の限界は感じた。彼自身の興味の展開については、水戸芸術館が用意したA4、800ページの大カタログを買うと良いと思います。僕は買わなかったけど。

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