2008年9月7日日曜日

Hellboy II

21/08/2008

ロンドン封切初日。Pan's Labyrinth で一躍名を上げいまやHobittsの映画化に携わる予定となったビッグネーム、ベニチオ・デル・トロ監督の最新作を上映するスイス・コテージのオデオンは、なんともやっぱり空いていて快適だった。

それにしても折角のロンドンの休暇を妻子とともに閑散ローカル映画館で、「ヘルボーイ2」観てつぶすとは、われながらイカす。前作も十分楽しめたのだけれど、今回は前作の成功を受けて予算も10倍増しなのか、セットから細部デザインまでデルトロ尽くし。

デルトロといえば、まさか同じ監督だとは思わずにまずヘルボーイを観、その後Pan's Labyrinthを観、ヘルボーイでは家族そろってサ ムアップしたのが、Pan's Labyrinthの後では夫婦で票が割れて、今でも娘が記憶しているような激しい口論になって、要は、今回も場合によっては夫婦喧嘩になる可能性を抱え つつ映画館に入ったのだが、きっと楽しみ方の違いはあるにせよ、みんな文句なく楽しんだ。

僕の気に入った箇所を思い出すままに挙げれば、巨神兵あり(僕はオリジナル観てことないのだが)、ウォレスとグロミットあり、キングコングあり、 しし神あり、スターウォーズあり、Lord of the Ring の妖精界の王子様やエント族あり、エイリアンあり、と、要は、
「僕チン、これまで観た映画の中で撮ってみたいシーンをぜ~んぶ選んで、僕ちんテイストでぜ~んぶ染め上げて、芸術性を一切問われない映画にばぁ~んとぶちこんで、ほいでもって一本映画作りた~い」
というわがままが全部通って、監督ご満悦の体なのである。その純真なセルフエンターテイメント精神や善し。全編、文句なく楽しませてもらったぜ。

とはいうものの、そういうのが優先しちゃうと、やっぱりフレームとしての「プロット・物語」は前作の「ラスプーチンを追って厳寒の地へ」に較べる とどうしても弱く感じられて、それはあちこちで言われるんと違うかな?いいんだ。きっと、ヘルボーイ3も出る。その前にホビットも出る。その時はまた、あ の手この手をくりだしてくるんだろうから。それもまた楽しみだ。

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