2015年9月9日水曜日

This Much (or An Act of Violence Towards the Institution of Marriage) (Edinburgh Fringe Festival 2015)

29/08/2015 19:45 @The Monkey House, Zoo

男優3人のガチ三角関係もの。これからの人生の同志に娶られるのか、セックス含めて自由に快楽を追求するパートナーを取るのか。さあどうする?
っていう芝居で、これが殊の外楽しめたのである。

そもそも、男女関係でなくて男々関係にする必然性があるのかという向きもあるかもしれないが、必然性はないよ。だって普通に男々関係がある世の中で、普通にそれを拾ってきただけのことなんだから。
もちろん、男女関係を縛るものとして色んな社会規範とか制約があるのと同様に、男々関係を縛るものも多々あって、その在り方は男女関係とは若干違うかもしれないけれど、それは大して重要なことではない。

この芝居では、だから、カップルの在り方を縛るものとして、「ゲイに対する偏見」ではなくて「結婚という制度」を持ってくるという、極めて古典的なフレームを使っている。後は、男優3人で演じるんだから視覚に訴えるシーンは当然出てくるんだけど(たとえば、男優のウェディングドレス姿とか)、後は、浮気発覚の瞬間とか、3人対決のシーンとか、ごくごくスタンダードな三角関係もの。
それを、変な色を出して媚びていこうというのではなく、ストレートに見せてくれたことに好感を覚えた。

低予算のプロダクションの限界は、ステージの作りとか小道具の取り回しとかに見て取れるし、演出のとっちらかったところも気になるし、真っ裸になって男二人でチンチンぐるぐる回してみせるのも100%無駄なシーンだとは思ったけれども、それを補ってあまりある三角関係真っ向勝負の潔さ。愉しんだ。

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