29/08/2015 17:30 @Assembly George Square Theatre
ジャグラー4人とバレエ・ダンサー4人が組んで、バンド生演奏で魅せるパフォーマンス。
先にエディンバラ入りしていた友人の超お勧め演目、第2位の作品だった。ロボット演劇を観るはずだったのが、そっちは当日になって売切御礼、友人には失礼ながら、「次点」で滑り込み当日券ゲット。Assemblyのシアターがとても大きな小屋だったので、当日券も手に入れることが出来たのだが、結果、超ラッキー。
色んな突っ込みはとりあえずおいといて、見た目に楽しく、音楽も楽しく、60分、フルに満喫した。
安野光雅さんの絵本で、サーカスの曲芸師が操るクラブやボールが変な連なり方をしてる絵があったような、朧な記憶があるのだけれど、
それを舞台に映したような感覚。
お手玉名人の側にいてボールをかっさらっちゃったらどうなるのか、とか、
そのボールを気がつかないようにお手玉名人に返すことは出来るのか、とか、
くるくると回るクラブの間を縫って縄跳びのように動き回れるのか、とか、
複数の人がちょっとずつタイミングをずらしてお手玉したらどんな風に繋がって見えるのか、とか、
そういう、
子供の頃、何秒か考えたことはあっても、その後絶えて思い出すことのなかった試みを、
なんと目の前で展開している人々がいる、ということに、単純に、「すごいなー、こんなことができるんだー」
と見入ってしまった。
このパフォーマンスは、単純な、ある意味稚気に満ちた、アイディアを、極めて高い技量を尽くして実現してしまったことが、エラい!のである。
技量の高いシーンはもちろん凄いのだけれど、んぐぐ、と唸ってしまうのは、
ジャグラー達とダンサーが横に並んで複数のボールの上下動を連ねて一枚絵で見せるシーン。
なんと、バレエ・ダンサーの女性はお手玉せずに、ずっと泊まって前向いて、ボールを上に放って取るという、いわば、観ている子供でも出来ること繰り返すのだ。
「僕でも出来る」仕草が組み込まれて、しかも、それが美しい一枚絵の全体に貢献しているという、
あれは、かなりやられる。
もちろん突っ込みどころはある。
何故ダンサーがバレエじゃなきゃならないのか?とか、
途中で出てくる何だか高尚ぶった語りは、ありゃ一体何だ、とか。
が、そんなことを考えているヒマがあったら愉しんだ者勝ちである。単純にすごいじゃないか。楽しいじゃないか。良かったなあ。
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