29/08/2015 15:35 @Roundabout, Summerhall
男女2人が子供を持とうと決めてから、結婚、流産、別れ、その他いろいろ紆余曲折を経て、一緒になって死に別れるまでを描いた、
2人芝居なのに実は女性独り語りによる「女の一生」もの。
最初の場面から女優が一人でまくしたてて相方の男性にしゃべらせないところから、既に辟易する。
「そもそもこんな女性は嫌い。いや、ここまで人の言うことを聞かない女性はリアルにはいない。あるいは重度の病気」というのが半分、
「狙ってこうしているとするとこれからの70分相当キツいな」というのが半分。
男優が台詞を言って会話がどうにか成立しそうになると相当安心するのだが、どうも芝居全体の構造が女性の視線に偏っていて、据わりが悪い。
この台本を書いた男性は、相当女性に対して悪意を持っているのではないかとすら思えてくる。
後半は男性の台詞も増えてくるのだけれど、物語の組み方からして既に「女性の視点から見て男性の台詞がどう聞こえるのか」しか見えてこない。
それだったら男性の役なんか不要で、最初から女性一人芝居にして男性は添え物にする、あるいは色んな役を引き受けさせたら良かったじゃん、
と思わざるを得ず。
後で観た "The Solid Life of Sugary Water" も似たような主題を扱っていたのだけれど、「真面目さ」においては同じくらいだと思うのに、
形にしてみると圧倒的に "Solid Life" の方が面白く、しかも「伝わる」仕上がりになっていた。
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