2015年9月12日土曜日

Man to Man (Edinburgh Fringe Festival 2015)

30/08/2015 17:40 @Topside, Underbelly Potterrow

男装の女性による独り語り芝居。
ガーディアンをはじめとする各紙で5つ星評価を受けていた作品。前評判ではなくて、エディンバラフェス開幕後に評判の良かった作品だけに期待していたのだが。
前日飲んだときにT氏・A氏の評価がそうでもなくて警戒はしていたものの・・・

これはいかんでしょう。これでは。
ナチスドイツ下で夫を亡くし、職ほしさに男装して過ごした女性が、男装のまま第二次大戦を切り抜け、その後も男装を解くことのないまま歳をとる、っていう話。
話の内容をいかんとは言わない。いかんのは、「あー哀れ、私は可哀想な人。あー可哀想。こんな私に誰がした。世間を恨む、運命を恨む」調で終始自分の可哀想に追い詰められた話を聞かせ続ける戯曲・演出・役者である。

若干傾斜のかかった舞台、時として布で身体を巻いて天井からぶら下がってみたり、まぁそういうのも屁難しい理屈か意味かなんかをつけてそうしているのだろうけれども、
「熱演ご苦労様」以外に何もないように、僕には思われた。

前日、別の場所で「人間は演技を観て感動するんじゃなくて、物語に感動するものなのよ」みたいなことを言われて、うむむ、と思ってたのだけれど、こんなものに5つ星つける人は、きっと芝居観る前からプロット聞いた時点で5つ星決めてたんじゃないかなー、って思ってしまったよ。いや、本当に、いかんです。

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