こうして、UKに来て、芝居のブログ書いてるわけですが、今さらのように白状するが、全部の台詞が聞き取れているわけではない。
もちろん、全部聞き取れる芝居もたまーにある。普通に芝居観てると、聞き取れない箇所は沢山ある。
訛りがきつかったり、早口だったりすると、なおさらである。
聞き取れてても、単語の意味が分からない時も結構ある。
この間エディンバラで観たConfirmationでは、"Heuristic"っていう言葉が何回も出てきて、しかも解らなかった。うー。
芝居への集中度合いによって、聞き取れるモノも聞こえなくなってしまうことも、ままある。
が、これは、負け惜しみと取られても仕方がないが、聞き取れても聞き取れなくても、面白いモノと面白くないモノの区別はおおかたつく。
実際、ネイティブの人だって、全員が全部聞き取れているわけではない。はずだ。
だから、良いのだ。聞き取れなくったって、そういうものとして、楽しんでいれば。
ご参考までに、いくつか例を挙げると、
(1) 1996年、Hampstead Theatreで。とある芝居の幕間で、隣の老婦人に声をかけられて、
「あなた、このお芝居の台詞、意味は全部おわかり?」
「(ギクッ!)い、いや、正直、半分くらいは分かりません」
「そーよねー!私も半分くらい分かんないのよ。難しい単語が出てくるもんだから。」
「・・・」
「でも、良い芝居よね」
その芝居はその後ウェストエンドに進出した。
(2) 1996年、ビジネススクールの授業中(北イングランド出身の先生)、隣のシカゴ出身の同級生から、
「おい、お前、あの先生が何言ってるか、分かる?」
「・・・(ネイティブでも聞き取れないモノを、オレが分かってるわけないだろ!)」
(3) 今の職場でも、実は、時々、上司のNZ人の言ってることが分かんないときがあるのだが、
最近判明したのは、「イギリス人の部下も、時々、分かんないことがあるらしい!」
でも、日本人が聞き取れなくて分からないならともかく、イギリス人として「ちょっと聞き取れなかったんだけど」
とはとても言えず、後から「あれ、何て言ってた?」ってみんなで確認してるらしい・・・
ことほどさように、英語というのは、聞き手に余地を許してくれる言語なのである。
そこは、うまーく想像力を駆使して、切り抜ける。間違ってたら、ごめんね、って言って訂正する。
完璧に分からないと返事できないとか、感想書けないとか、そういうのは、無用の心配と割り切って、ブログ書いてます。
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