2008年11月2日日曜日

ハイバイ オムニ出す

01/11/2008 終日

6月の「て」が素晴しくて、いまや調子に乗っているに違いない(と僕は勝手に決め付けている)岩井秀人のハイバイが送るオムニバス4本立て公演(本当は一回に2本立てなので、今日も、マチネ・ソワレ通しで観て4本立て)。

リトルモアのチラシでは岩井氏「『て』は自分が客として面白かったかというと、大いに微妙だった」と書いていて、それはとても意外だった。つくづく、芝居に関して欲が深いというか、業が深いというべきなのか、
一観客の僕としては、岩井秀人の劇作が「て」でぴょこっと1つ上の次元に跳ねて出て、で、それでもって、周りを見回してみたら、なんだかやっぱり面白そうなものがあった、というのがこの、「SF・落語・いつもの・フランス」に繋がったのかなー、などと考えて観に行った。

SF「輪廻TM」では役者の上手さに舌を巻き、落語編では思いっきり岩井マジックに嵌められギャフンと言わせられた上に、夏目慎也、折角前回の演劇Loveで客演希望を打ち出したらその結果がこれかい、みたいな楽しみもあって、楽しい。ヒッキー・カンクーントルネードはもともと大好きな戯曲だが、やっぱり、何度観ても良い。
フランス編、「コンビニュ」はヤン・アレグレの「Hana no Michi」のパロディなんだけど、でも、コアになるモチーフが自己満足でない分(いや、っていっても、「謝るか謝らないか」っていうひじょーにくだらないことなんだけど、でも、やっぱり、「京都で1人、孤独なおれ、おしゃれかも?」とは比べ物にならない)、モチーフが透けて見えたときに恥ずかしくない。

と、なんだかんだで一日、とっても楽しかった。こういうの、とっても有難い。

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