09/11/2008 マチネ
初見、千穐楽。
いやいや、楽しかったっす。そして、「芝居」という、大人が必死こいて本気でやる「ごっこ」が、「ごっこ」である故にこそ必死こいてやらなきゃならないもので、その「ごっこ」の世界に、「ごっこ」であることが分かっていてなおかつ没入できる素晴しい観客がいたときに、素晴しい場が共有できるのだということを改めて感じた。
「芝居のごっこ性」が創り手にも観客にもきちんと自覚されるときに、ぐぐっと場がひとつになるというのは、青年団の芝居でもそうだし、他の現代口語演劇でももちろんそうだし、唐さんの芝居でもそうだし、この、ひげ太夫の舞台もそうなのだ。
だからこそ、僕の後ろに座ってた小学生は、ぐいぐい舞台に引っ張りこまれる気配を放っていたし、驚いたことに、僕が全く反応できないシーンで、大うけに受けていた(確か小学校に行きたいとか行きたくないとかいうくだり)。要は、大人の押し付けでないコンテクストの中で、ほんとに楽しんでんだな、というのが、よーく分かったのだ。だから、僕も僕で、自分が面白いと思ったシーンでは存分に笑わせていただいた。
本当に、説教臭くて芝居も臭い、オレが小学生の頃に体育館や北区公会堂で見せられたあの子供芝居はなんだったんだろーなー、と思った次第である。あー、今の子供がうらやましい。
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