24/11/2008 ソワレ
今回城山羊の会を観るのは3度目なのだが、今までの中で、(深浦加奈子さんが出演していないにも拘らず)最も好きな芝居だった。
前の2作が、なんとなく、ギスギスした人間関係の中でもネットリとした空間になっていて、それが、「芝居とは別のところを目指しているのではないだろうか」という疑念を抱かせたのに対して、今回は、乾いた、表面のざらついた芝居だったと思う。ディーヴァが出てくるのに。そこが良い。
もしかしたら、深浦さんが出ていないために、こんなざらついた仕上がりになったのかもしれない。深浦さんを観ない分、ささくれ立った表面に目が行ったのかもしれない。
あるいは、当パンに「稽古にはほとんど顔も出せませんでした」とあったので、それで、細部の味付け・お化粧のようなものが施されないまま本番を迎え、結果、ささくれ立った舞台になったのかもしれない。
いずれにせよ、芸達者の役者がこれだけ集まって、かつ、これだけ、「取り繕ってお化粧しない」芝居が観られるのなら、今後も見続けたい、と思わせた。
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