29/06/2008 ソワレ
プリセタ、好みの芝居。40歳の男による40歳の男のための40歳の芝居。戸田昌宏と谷川昭一朗、いつ観ても面白い。もっともっと混んでても良いのにな。でも、若い人がわざわざ観に来るものでもないのかもしれない。むちゃくちゃ尖がった芝居でもないし。
というわけで、今回戸田vs谷川、たっぷりと堪能させていただいたのだが、実は、取り扱う事象が「家族の愛」だったり「親父と息子」だったりしたので、いつもよりも「情けなさ」「下らなさ」が遠慮して、クサい芝居がちょろっと顔を出して、苦しいところもあった。
後半妹の長台詞はちょっと危なかったし、あえて言うなら戸田昌宏の「目のそらし方」「目の伏せ方」も、今回はすこーししつこかったんじゃないか な、と。戸田昌宏、良い役者なのはみな分かっているので、後は、みんなが好きな「目の伏せ方」を封印した演技も逆に面白いんじゃないかと思うが、どうか。
全般に、「前回公演から間が詰まって、戯曲が練りきれなかったのか?」と思わせた。
「大雨による津波の心配」とか、微妙なギャグだかギャグじゃないんだか、みたいなものや、Like a Virgin 胸出し踊りも、前後の脈絡考えたらただのサービスシーンじゃないか、みたいなのもあって、それはそれで大変よろしいのだが。もっと情けなく、もっと同情に 値しないような中年男を描いていってくださることを、切に希望します。
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