31/05/2008 ソワレ
うーむ。期待が大きすぎたかも。
平田戯曲、演出次第で良くも悪くもなりうるという、残念な方の結果になってしまった。
なんだか、龍さんが舞台上で窮屈に感じている気がした。本当はもっと力を抜きたいのに、と。1月の劇研の「隣にいても一人」の時と較べるとなおさらだ。
「隣」といえば、それもやっぱり離婚と子供を巡る話だったが、「隣」の方が戯曲としてもより力の抜けた、こなれた感じになっていたと思う。逆に言うと、夫婦善哉の方がより「余地の少ない」厳しい戯曲になっていて、その分、演技の違和感は際立つ。
一番気になったのは、実は、「女優がちょこを口へ運ぶ時の顔のしかめ方が、テレビドラマみたいだったこと」である。一度気になりだすと、その後は、「舞台上のどこに目をやって観ればよいのか」をひたすら探し続ける1時間半。ちと辛かった。
料理の匂い、よし。質感も良し。回り舞台、よし。でも客に殊更に見せる必要はなし。
芝居中にパンフレットを読む客、ロボコン零点。こんな静かな芝居でチラシの束をガサガサさせるのは他の観客+役者に対して無礼だ。あと、貧乏ゆすりも。
もしかすると、そういうので僕も必要以上にささくれ立っていたのかもしれない。
上演権切れるということだが、是非是非次回も、龍さんの演技で、もっとタイトな演出で観てみたい。
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