15/06/2008 マチネ
フランケンズ、初見。
「誤意訳」というのだから、翻訳劇っぽくないのだろう、現代口語っぽい日本語訳とはどういうものなのだろう、という興味があったのだけれど、幕 前、福田氏(だったっけ?)が「割とストレートに訳して」と言っていた通り、というか、原文読む前に額面どおりに受け取っていいのか知らないが、壊れきっ た日本語訳ではなかったと思う。
ただ、その辺の、「100%現代口語に持ってきてないんだよ~」というような引っ掛かりが、面白かった。
「こんな風にしゃべるやつなんていねーよ」的な突っ込みを入れるよりも、
「こんな風に日本語喋るやつって、どうなんだろう」的な興味の入り方。
誤意訳部分と下西氏書き下ろしの前日譚と、どことなく「リズム」というか「うねり」が違っていて、それもまた、面白い。
「短々とした仕事」だけあって、淡々と始まり、淡々と終わったが、こういう、昆布茶みたいな芝居が観られる環境にいることは、われながら幸せだと 思う。本当はおじさんには気がつかないような毒が入ってるのかもしれないが、湯のみ一杯では「あれ?ピリッときた?」位のことである。
昆布茶なので、終演後ホーンがパラパーーッと鳴り響く必要は無いと思ったが、石塚レイ氏の当パンの文章とっても面白くて、曲も面白かったので、それも良し。楽しかった。乾電池の月末劇場じゃないけど、木曜の夜の会社帰りに寄って行きたい芝居かな。
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