2008年6月29日日曜日

東京タンバリン 華燭

28/06/2008 ソワレ

杉山至+鴉屋の舞台は出色。この激しく使いづらい三鷹星のホールを、ここまでカッコよく見せたのは、これまで何度も見た中で、昨年のサンプルの舞台だけ、って、これも杉山が舞台美術担当していたのだけれど。いや、この舞台美術だけでもとは取りましたよ。マジで。

さて、肝心の芝居だけれど、東京タンバリンの舞台は、どうしても、「パッケージ商品として観客に差し出せる」という意識が先に立っているような気がしてならないのだ。
佐竹大先生の「大先生」ぶりっことか、馬場大先生の堂々たる「大先生」っぷりとか、飲んだくれ大場の猪口のあおり方とか、ソノコが何故出の時だけ 唄を歌っちゃうのか、とか、そういう紋切り型が、(もしかすると多少の諦めとともに)臆面もなく舞台に晒されて、まぁ、そんなものは放っておけばよいとい うのも1つの考え方なんだけど、

「話をうまくまとめる」

だけが芝居の勘所じゃないような気がするんだよね。じゃあどうしろっていうんだよ、という答を出せてないのが苦しいんだけど。

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