2007年9月3日月曜日

狐狸狐狸ばなし

02/09/2007 マチネ

初演は3年前とのことだが、小生初見。
今年観たナイロン100℃で岸田戯曲を見事に料理する手管に見惚れ、今回はさて如何かと本多に足を運べば、ここでもさすがケラ演出、最後までこのテの芝居を観てなお飽きず、またもやられてしまった。

ナイロンの時と違うのはやはり篠井さんがいることで、篠井さんは本当に花がある。その花を引き立てるのがわれらが務めと割り切ってか、ラサール石 井・板尾創路、ともに身の程知った大人の演技を感じさせ、六角氏もこういうアンサンブルの中で観ると活きるといって差し支えない。こないだのコクーンとは 大違いだ。

ケラ氏曰く、これは軽演劇であると。まさに。この軽さで最後まで走りきる手管はまさに名人芸で、実は全くテキトーとは対極にあるこまかぁい演出が入っているのだろうと思いつつ、それを忘れて見入るのもまた、小屋の大小に関わらず、芝居の楽しみの一つである。

0 件のコメント: