2007年9月18日火曜日

らくだ工務店 戦争には行きたくない

17/09/2007 マチネ

芝居を観ていて、実は一番気になったのは、「戯曲」なのだった。
① 「主語止め、体言止め、述語無し」台詞の多様。これは、話し手が話し続けようとして、「会話・対話の相手に流れを遮られる」時にしか成立しないのではないか。止めた後に間が空いては、ただの台詞を忘れた人と間違われても仕方が無い。
これ、間を空ける役者のせいではない。なぜなら、みんながみんな、やりにくそうにしていたから。きっと作・演出に罪を着せて差し支えなかろう。
② 最初の暗転までの40分間が、説明台詞ならぬ説明シーンになってしまって、これがつらい。
③ だから時間配分の算段が狂ったのかどうかは分からないが、後半残り20分での元ヤクザを巡るシーンが良く分からない。勿論、筋を追うだけが芝居じゃないんだけれど。
④ ②と③、まとめると、「あぁ、みんな、辛いこと抱えながらやってんだ」ということを説明するシーンはカットして構わない。辛い中で、誰が何を しているかにむしろ興味がある。もっと言うと、誰が何をするかは戯曲に書いてあるから、それはもういいや。何かをしている中で、余計な説明をそぎ落とす中 で、なおかつ役者から漏れ出してくるノイズ、舞台に突如生じる裂け目、そこのところが、僕は観たいです。

目の付け所は悪くないと思うんだけれど、消化不良な芝居だった...(なら、早く自分で書けよ、って声が天から聞こえてきそうだが...)

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