2007年9月6日木曜日

こまつ座+シスカンパニー ロマンス

05/09/2007 ソワレ

休憩を挟んで3時間の芝居が最後まで途中退場なしに観れたのは経験豊かな役者によるところ8割(あとは意地)。ただし、観ながらずっと感じていたのは、
「この芝居を観ている人たちは一体どんなことを考えているのか?」
である。皮肉でなくて。

①スタニフラフスキに、「ペテルブルクの芝居は大げさすぎる。クサい」と言わせながら、当のスタニフラフスキがチェーホフにキツイこといわれてコーヒーカップかたかた鳴らす演出について

②オルガとマリヤが「リアルな芝居」について話していたところに入ってきたチェーホフが、入ってくるなり驚いて鞄の中身を放り出して尻餅をついてしまうことについて

③トルストイに、「芝居というものは物語を始まりから始めて終わりに向かわせていくものだ。チェーホフの芝居は逆立ちしている!」と言わせ、 チェーホフにそれに反論させながら、実は「ロマンス」はチェーホフの作家としての人生を始まりから始めて終わりまで追っていることについて。

真剣に。観客のみなさん、どうお考えなのですか?
よってたかってオレをかつごうとしているのですか?

これは、そういう演劇的とされるものについてのアイロニーを描いた芝居なのですか?それとも僕はもっと素直に感動すべきなのですか?

誰か、教えて。

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