2008年5月16日金曜日

百景社 授業

14/05/2008 ソワレ

寝不足で板橋までお邪魔して、詰まんなかったら寝る覚悟で行ったが、最後まできちんと観られた。
百景社初見だが、なんだか3人とも、人柄の良さそうな演技である。何をもって、というのもなんだが、割と、素直な演出だったと思う。フィジカルなところで「観せに来てるのか?」と思うところもあったけれど、基本的には「授業」の戯曲の流れに沿って演技が進んだ。

そういう素直な演出なので、どうしても、イオネスコの戯曲の面白さが表に立って、そっちに意識が飛んでしまうのが良いのか悪いのか。教授の後半の 台詞は本当に、ゴドー待ちのラッキーの長台詞と同じくらい、ループさせたテープで何回も流したくなる名台詞、何とも言いようのない意味のなさ。もしかする とそれを壊してしまうような演出の仕方もあるかもしれないけれど、とりあえず、今回は、イオネスコの名調子を楽しめた。

ちなみに、僕は板橋区内の病院で生まれ、板橋区内の幼稚園に通った。商店街からちょっと入ったりしたところの路地の雰囲気が、僕が育った町、内ゲ バで人が怪我した話があったり何とか派のビラが電柱に貼ってあったりした、そういう町の記憶を思い出させて、それもなんだか良かった。Atelier Sentio、悪くないです。

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