2016年9月11日日曜日

NuShu (Edinburgh Festival Fringe 2016)

23/08/2016 15:00 @Dance Base

後でツレに聞いたところでは、パフォーマー達の身体能力が非常に高かったそうで、それはすみませんでした、きちんと観てませんでした、ということになるのかもしれないけれども、この、台湾からやって来たカンパニー(女性4人、男性1人)のパフォーマンス、中国は湖南に伝わる伝統芸能をモダンダンスに取り入れて演じて見せようという意図はチラシ等で伝えられていたものの、小生にはその意図そのものが気にくわなかったのか、それともその意図を実現する力がカンパニーに足りなかったのか(おそらく前者だと思うけれど)、小生の目には「中国伝統芸能フレーバーを取り入れた異国情緒(エグゾティシズム)いっぱいの『(東洋の)女の一生の物語』あるある話」としか映らず、観ていて辛かった。

冒頭、あるいはシーンの合間に小芝居を見せていた方(年齢・態度から言って「お師匠さま」なのだと思われる)の身のこなし、気合いは、おお、さすがお師匠さま、と思わせるものがあって、特に冒頭のきちんと決まったポーズ、つま先の形には期待感が高まったのだけれど、若手のパフォーマー達が一生懸命身体を動かすにつれて、その一生懸命さ(および身体能力の高さ)と裏腹に、醸し出そうとしている「異国情緒」や「物語」がペラペラと垂れ流されている感じがして、興醒めしてしまった。

が、やはり、個々の身体能力は高かったようなので、小生の目が節穴だという可能性も高い。あるいは、パフォーマンスに物語を見いだしてしまった、観客としての小生のバイアスの方に問題があったのかもしれない。はたまた、もしかすると、群舞とソロが順番にやって来て、それにお師匠さまの小芝居が加わる「様式美」が気にくわなかったのかも知れない。

いずれにせよ、小生にとって「おおっ!」という瞬間は、45分間、訪れなかったわけである。無念。

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