2016年9月21日水曜日

Heads Up (Edinburgh Festival Fringe 2016)

26/08/2016 15:55 @Summerhall

今年のエディンバラで大変評判が良く、全回売り切れ御礼のパフォーマンス。この日に追加上演が決まって、すかさずチケットゲット。しかし、連戦の疲れと「2人称独り語り」という風変わりな語り口、割と早口のKieran Hurleyの英語についていけなかったこと、そうした要素が組み合わさって、正直、全くついていけなかった。

ロンドンに帰ってきてからいろんなレビューでチェックしてみたら、なんと、この芝居で、Hurleyは、4人の登場人物を語り分けていたのだそうだ。
シティのデリバティブズトレーダーの女性
ロンドンの持ち帰りコーヒー店で働く男性
コカイン中毒で、妻が出産予定日を迎える男性
裸の写真がボーイフレンドによってネットにばらまかれたティーンエイジの女の子

すみません。僕の中ではシティのトレーダーは奥さんが出産予定日で、コカインでヘロヘロになって職場を出て行ってしまったし、家に帰ればシム・シティばっかりしているし、というように聞こえてました。持ち帰りコーヒー店のアブドゥラは聞き分けがついたけれど。アッシュが女性だと知ったのは芝居が終わった後。

ふう。

こんなこともあるか。

お話としては、ある日、ある、変哲のない、皆がストレスを抱えて、まるで世界の終わりのような気分で暮らしをしているときに、本当に世界の終わりが来てしまう、という話である(と、僕は思う)。全編を通して感じていたのは、RadioheadのJustのPVの世界で、おそらく、この、”you”を使って語りかける話者は、どこかのビルの寂しい部屋に一人居て、そこから、いろんな人の寂しい物語を追いかけていたのじゃないだろうか、ということ。どうだろうか?英語のネイティブスピーカーが、芝居の語り手から”you”で語りかけられたときに、その物語をどのように受け取るのだろうか。再び観られるチャンスがあったら、是非挑戦してみたい。

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