2007年3月16日金曜日

Familia Productions 囚われの身体たち

15/03/2006 ソワレ

素晴らしい芝居。席が埋まり切っていないのが大変勿体無い。
表にチュニジア大使館の車がとめてあって、チュニジア人の方もかなり来てらしたが、確かに、この芝居であれば誇りに思って当然だろう。

一言で言えば...カルタゴの歴史とマグレブ(仏領北アフリカ)の洗練を、燐光群と新宿梁山泊を混ぜ合わせたものに付け加えた、ように、僕は感じました。

勿論、これは、かなり乱暴な形容の仕方だけれども。そして勿論、燐光群や梁山泊が洗練されていないとは思っていないのですが。

でも、僕は、この芝居を観ながら、何故僕が坂手さんの芝居をシュプレヒコール芝居と勝手に名づけながらも嫌いにならないのかとか、芝居をすること に対して切羽詰るとは一体どういうことかとか、問題意識を舞台上から観客に突きつけるとはどういうことなのかとか、そういうことを始終考えていた。

役者達は、そんな僕に構うことなく、素足で舞台を踏みつけ、踏み鳴らし、サンドバッグを撃つ。青臭い理屈は所詮は不要のもの、ここに在る、身体を観よ、という自信に溢れている。それがまた素晴らしい。

すっかりやられました。2時間20分、あっという間だった。

カーテンコール、最前列のチュニジア人の方、スタンディングオベーション。僕は日本の日本人の観客なので立たない。でも、勿論気持ちはスタンディングオベーションです。

紹介してくれたもときちさん、この場を借りて感謝いたします。

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