04/03/2007 マチネ
このテの舞台で面白かったためしというのはあんまりなくて、いや、むしろ、無かったということかもしれなくて、なので、
「みょーじかる」というキャッチコピーを読んでの予想は、
「テイストが合わないのは仕方が無い。ほかで勝負だ」
というものだった。
あ、ここで「このテの」といってるのは、小劇場で歌あり踊りありのミュージカル(あるいはミュージカルもどき)という意味です。
が、予想に反して(失礼!)、面白い。
アゴラの空間が8人の役者でいっぱいいっぱいに埋まってしまうというのもすごい。きれいに纏めた空間を作らず、猥雑なままのものをゴリゴリと押し付けてくるのが、大変清々しい。
筋はあるような無いような(春夏秋冬と人間の一生を一応縦糸にはしているものの、そこに拘らないと観れないものではない)、従って、糞ミュージカルにありがちな「これからこんなことがはじまるぅ~」とか「いま、ぼくは、こんなきもちぃ~」とかいう歌は一切無い。
歌は、作演出の糸井氏の歌ということで、歌詞は聞き取れなかったりするけれど、それは、「あとで歌詞カード読めよ」位のことで、役者の気合を感じるのが気持ちよくて、それでよい。
いやいや、ほんと、エンターテイニングでした。
こういうことの出来る人々もいたんだ、という心地よい驚きがありました。
いくつか、細かい注文をつけると、
・ 前日の寝不足で、中盤のペースが落ちたシーン、一本調子になったシーンでは、ちょっと、寝た。すまん。
・ 暗転の時間が長い。危うくそのまま寝るところだった。でも、寝てませんが。
・ 床が汚いまんま、というのは気になりました。思い切ってどっかでおおっぴらに片付けてもよいのでは。
・ あと、2時間休みなしは、ちょっと、長い。二幕もの途中休憩10分でも充分持つ(そうすれば床の掃除も出来るでしょ?)。あるいは、1時間30分、モロ気合で押し切れる時間。
いや、しかし、楽しみました。
0 件のコメント:
コメントを投稿