2007年3月5日月曜日

ポツドール 激情

04/03/2007 ソワレ

もう観に行かないと思う。つまらなかった。
ただし、それは、かなり偏った強い趣味のある一人の観客としての僕から見て非常につまらなかった、ということであって、
終演後、「これがいいんだよ」と行って帰ってる方も沢山いらしたことは、予め申し上げます。

・ 囁き声をマイクで拾うのはやめてくれ。最初から小さな声でも大丈夫な小さな小屋でやってくれ。
・ テクニカルなミスは、僕がこの芝居が激しく気に入らないこととは全く関係ありません。念のため。なぜなら、細かいミスが気になるような木目細かな芝居でなく、非常に大ざっぱな芝居だったので。
・ 物語が役者を引っ張っているのが見え見えで、それが一番つらかった。どんな芝居であれ、物語がどこかにあること自体は全否定出来ないけれど、役者の一挙手一投足が予め決められた物語の周辺に当て嵌められているのが見て取れると、観てる側のドキドキ感は損なわれる。
本多の舞台にあったのは、展開見え見えホラー映画の「ジェイソン、いつ出てくるかな」という、あのドキドキ感であって、そういう感覚は、少なくとも僕は芝居には求めていない。意外なラストとか、ひねりとか、そういうところでは勝負して欲しくない。
・ 同じ意味で、「後味の悪さ」は、この芝居においては、「レミゼ」を観て泣いた、「キャッツ」で感動した、というのの、「真裏」でしかない、という気がした。つまり、他の読み方を許さない、ということ。
・ 折角良い役者が揃っているのに、とても残念です。

0 件のコメント: