2007年3月22日木曜日

橋を渡ったら泣け

21/03/2007 ソワレ

休憩なし2時間20分、というのでイヤな予感がしていた。
大体において、削れるシーンを削ってないか、役者に余計なことをさせて(つまりは甘やかして)客に媚びて、徒に時間を消費するパターンではないだろうか...

大災害後、コミューンが出来る、そこに男がやってくる...この設定を聞いた嫁さんのご託宣も、「凶」であった。頼む、頑張ってくれ。期待を裏切ってくれ。

***

冒頭、男が「ヨロヨロ」と橋を渡る。住人の一人と「緊迫した、けれどどこか可笑しい」会話を始める。
...散った...
2時間20分÷3分=46倍
オレはあと46倍も、このつまんない芝居を観続けねばならないのか。苦痛だ。

・土田戯曲特有の「ツッコミ」。これは、もう、しょうがない。①関西ではこれがリアルなのか ②好悪に関わらず土田戯曲のトレードマークなのか
分からないが、これで時間が延びるのは、もう、分かった!許す!
・が、「こんな子供みたいなことやめましょうよ」という台詞もあったが、設定というか、筋立てが子供劇だったな。
登場人物が全員子供でも、「蠅の王」くらいのことにはなるだろう。登場人物7人に対してこの程度の想像力では、それは、ちょっと、まずいよ。もう少しひどくなっちゃったら、もう、赤鬼だよ。やっぱり、極限モノは、難しいよ。上手くやるのは。

まぁ、土田英生氏は本当に「ウェルメイド」な戯曲も他に書いている人なので、これ以上言っても仕様があるまい。少なくとも全否定する気は無い。

しかし、だ。この芝居、観てて、演じてて、楽しいか?オレ、本当に、悲しくなったよ。五反田団を昼夜ぶっ通しで6回観ても、そのほうが楽しいよ、きっと。役者は嫌だろうけど。

で、シアターコクーンに来ている人たちは、この後、
「やっぱり、生で観れる演劇って、いいよね」
とか言って、東横線で帰っていくのか?君達は、本当に、幸せなのか?

ボクは本当に不幸せだ。沈んだ気持ちで山手線に乗った。で、それからほぼ24時間経った今でも、やっぱり不幸せです。
本当に心が狭いとか、そう言われても良い。
「ウェルメイド」と呼ばれるものは、当面、観に行くの、止めます。

0 件のコメント: