2007年3月28日水曜日

東京タンバリン 彼岸花

27/03/2007 ソワレ

西荻窪駅から徒歩12分。確かに駅から遠い。
芝居でもなければここまでやってくることは無かっただろう、と思われる喫茶店。

が、何と平日の夜なのに、いっぱいだ。
喫茶店のカウンターから客席を使った芝居で、その趣向とか、それは、良い。

で、芝居観ながら、思ったこと2つ。
① 台詞がよくスベる。これはいかん。もっと、役者が台詞を流さないように、きつく演出するか、あるいは、もっと言いにくい台詞を書かないと。これは、今回特に思ったことで、前回まではそんなに気にならなかったのだが。

② 高井浩子の脚本、日本に帰ってきてから4つ目でこんなことをいうのもなんですが。彼女の話は、いつも過去を振り返る。「思い出すこと」に芝居のフォーカスが向いていくことの是非ってなんだろう?
歴史物とか、登場人物の記憶を手繰るとか、その手の手法は芝居では恐ろしく多用されているのに、何故、高井芝居を観ると
「あぁ、また、過去を振りかえっとる」と思ってしまうのだ。
有体に言うと、「思い出話で芝居がつづられた結果、思い出話を聞いたことしか残らない芝居になったら嫌だな」と思いながら観てしまう自分がいる。

高井さんのスタイルが気に障るわけでは決して無いのだけれど、何だか、昔のことを語らない芝居、作ってくれないかな、と勝手に思ってしまいました。

あぁ読み返してみたらホントに勝手だわ。

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