2007年10月7日日曜日

jorro mirror

06/10/2007 マチネ

5月のトライアウトに続き、2度目。

先に、終演後の客出し曲のことを書く。おいおい、赤羽の団地の話をしといてエレカシで〆めますか!! それじゃまんまじゃねーか。
いっておくが、小生も北区生まれの不惑過ぎである。北といえば「赤羽」を指し、南といえば「池袋」を指す、そんな町で幼少期を過ごした。
ビバ、北区! 北区万歳! 東急線ナンセーンス。
が、みやじの曲は、「愛と夢」より新しい曲は一切聞かん。だから今日かかった曲も知らん。

横道にそれたが、そこらへんの、赤羽台団地と家賃85,000円1Kのギャップをどことなく匂わせる、というのが、意図か? 赤羽人情話としてみ るなら、上手くいっていた様な気もする。「気もする」というのは、再開発後の赤羽にはトンと寄り付いていないから、その分の留保だ。

でも、芝居自体の出来は、前作の方が良かった、かな。
①前回は「飲み屋さん」という設定だったため、「一体どこを見ていればよいのか」感がより強く、狙っているであろう「リアル感」、作っていない感がより強かったこと。
②対して今回は、アパートの一室で時間を流さなきゃならないので、観客は目のやり場に困らない。すると、何が起こるかというと、
 a. プロットが決まっているだけに、一本調子になり勝ち(特に同棲相手との喧嘩シーン)
 b. 同時進行型の会話の中で、「片方が意識して会話のボリュームを下げることで、もう片方の”メインの”会話を聞かせてしまう」という、新劇な展開が時として生じる。

トライアウトの時も思ったけれども、役者がプロットにあわせて「安全策をとらざるを得ない」のではないかというところが、設定が変わるとこう出ますか、という印象。

でも、逆に言えばそれが今回も「安心してみてられる」結果にある程度繋がっているので、従って、観想を一言で言うなら、前回同様、「悪くない」。

ってことは、だ。この技量で、台詞書く段階でもっとギリギリ詰めれば、もっとスゴイこと出来ると思うんだけれど。前回の感想と似てきて恐縮だが、今回も、これが正直な気持ちです。

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