28/05/2010 ソワレ
どうにも気がふさいでなんともしようが無いときには、いい芝居を観るに限る。"君のいるところ"号、再見。心が乾いていたのだろう。集中して観ることができた。気持ちのくしゃくしゃになった部分にスチームアイロンを当てて、気持ちよくピシッと伸びた気がした。
前回(21日)拝見してからつらつら考えて、どうにも思い出せなかった細部や、ちょっと腑に落ちなかった細部が、何となく分かった、気がする。それでも目や耳に入ってこないところはやっぱり入ってこないけれど。
微妙なタイムラインの操作とか、音の使い方とか、照明の切り替えとか、もちろん舞台の転換もそうだけれど、「芝居を進行させるための道具」として虐げられることなく、また、「観客の想像力やムードを創り手の意に沿うように狭めるための装置」として使われることもないように、気をつかって配置されている。そういうのが、嬉しい。
フランケンズの役者陣の立ち方も好きだ。自らが入り込んで粗くならないないように、観客が入り込んで想像力が甘やかされないように、一見ドライだけど、すごく丁寧で、視野の広い演技をしている。どこを観ていても飽きない。贔屓の引き倒しじゃないけれど。
斉藤淳子さんの後半の立ち位置は、(28日の)下手中程壁際よりも、(21日の)下手奥コーナーの方が好きだったかな。
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