2009年6月1日月曜日

唐組 黒手帳に頬紅を

24/05/2009 ソワレ

雨の雑司が谷鬼子母神、豚インフルエンザ上陸などものともせず集いたるつわものたちの、何故か空いている最前列下手側に忍び込んで役者の飛沫を浴びる。

丸山厚人のいない客入れには若干の寂しさを覚えるが、芝居の方は相も変わらずの唐ワールド全開、黒い革でできた「(最早僕の脳内では)こうもりくん」が赤松由美の胸をねぐらに遥か南にあったという斜坑の中を自在に飛んで、ちぎれた翼を取り返す。

小説「朝顔男」にも黒い手帳は出てくるのだけれどそっちの小説は今ひとつで、今回同じモチーフを使った芝居がどうなってしまうのかちょっと心配だったけど、要らぬ心配だった。唐さん演ずるターさんは金粉ショーの自虐ネタを繰り出すサービス振り(年配の客にしか分からないかも)がチャーミングで、今回初見の大鶴さんも、ひょっとすると今しかお目にかかれないのではないかという危ういバランスで少年を演じていた。丸山はいなくとも古株・若手ともに健在、大いに愉し
んだ。

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