27/03/2010 ソワレ
田上パルのふじみ「やぶれかぶれ」二本立て、二本目は、役者全員ふじみのオーディションで固めた「師走やぶれかぶれ女子高生バージョン」。
これもまた大いに楽しんだ。初演は初演で、多感な高校三年生男子の「将来って何だっけ」っていう無駄な悩みがとっても良かったのだけれど、今回は男子が女子に入れ替わって、カラッとした仕上がりになっていたと思う。「現役女子高生」たちが演じる「現役女子高生」達には、鯖読み女子高生にはないだろう元気と兇暴さが溢れて、うーん、やっぱりこういうのが観られるというのなら、「女子高生」と芝居創ってみたくもなるよなー。
でもね。がなる芝居・パワーを使う芝居は、粗が見えやすい。いや、粗があるように見えやすい。演出の要求に女子高生たちとても素直に、パワフルに応えていたとは思うけれど、せっかく女子高生なんだから、ハンドボール部のがさつな男子をそのままハンドボール部のがさつな女子に置き換えなくても良かったんじゃないのかなー、と思ったりもする。
「キミが高校時代に、思い描いていた(あるいは、あこがれていた)女子高校生って、実はもうちょっとがさつじゃなかったんじゃないの?そういう、ちょっと作・演出のドリームが入った女子高生が出てきても、それはそれで面白いんじゃないの?」
とも聞いてみたくなったりする。
まぁ、いいや。オレ、この戯曲好きだし。今後も、色んなバージョンで、色んなカラーの入った再演がされたらいいなー、と思う。がさつな女子でもがさつな男子でもがさつじゃない女子でも、はたまたがさつじゃない男子でも、色々な楽しみ方が出来る戯曲だと思う。そうなったらいいな。
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