2010年3月7日日曜日

柿喰う客 The Heavy User

28/02/2010 16:00の回

フランスの国際学生演劇祭に持って行くとのこと。さすが中屋敷、さすが柿。とっても上手で、45分間飽きずに観る。これならフランス人の学生も字幕無しで楽しんでくれるだろう、というくらいに英語の処理も上手。

でも、観終わった後、実は「あぁ、これ、安心してつまんなかったって言えるなー」と思って、ニンマリしてしまったのだ(ちょっとここで悪意混じる)。柿喰う客の芝居は、いつも、「中屋敷、もっと追い詰められろよ!」と思いながらも、その才能のキャパシティの中で、意図・意匠てんこもり、観せ方もしっかり付いて来て、しかも「なんじゃこれ?」なひねりが埋め込まれて、トータルでは「またしてもやられてしまった!」という結果になる(そうして、中屋敷氏の『面白かった?ちょっとやられた?僕、かわいい?』ってな顔が思い浮かんでちょっと悔しい思いをする)のだが、こと今回に関しては、「なんじゃこれ?」感、無し。

何故このようなこじんまりとしたまとめ方をしてしまったのかは不明だけれど、まぁ、ブザンソンの学生には受けるだろうし、力があることは分かる。それだけ。「今回はここまで。これだけ」感は、できるだけ観客に見えないようにしてほしい。そうやって、もっともっと観客をきもちよーく騙し続けてほしい。

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