2010年3月7日日曜日

男肉 du Soleil 肉 the 光速華撃団

03/03/2010 ソワレ

とことん下らなく、おもしろかった。
タイトルを入力していて、「こんなくっだらねータイトルだったのか!」と改めて思い知る。ん?「男萌い汁」の方がこの場合正しいのか?って思ってしまうくらいに下らない2時間。

こいつら、絶対、「現代口語はさー」とか「舞台と観客の関係ってのはさー」とか考えてないに違いない。考えてないだろ?え?考えてたら困るよ。チミらは、そんな難しいこと考えちゃ。って、これは、「誉め言葉」です。

いろんな意味で「巧拙」の「拙」も眼についたけれど、それでも、「楽しむ / 楽しませるおもてなし」が「テーマを訴える / 物語を押売する」を押しのけている姿勢が明確だから、最後まで安心して観続けることが出来る。そこが、他の凡百の「拙い」芝居との違い。

ただし。今のやり方で万が一どんどん上手になってしまったら、却って「つまらなく」なってしまうのではないかとも懸念される。この、良くも悪くも「学生劇団」ノリを残した「がなり」「パロディ頼り」「でも身体は動く」「そしてとにかく面白くやろう!」の面白さのテンションが、例えば今後10年続くか。続かないんじゃないかなー。どうかなー?例えば「鉄割アルバトロスケット」のように、凄い技量で凄い下らないことを続けるような人たちに、なったらいいなー、と思ったりもする。

そうなるにはきっとどこかに一つの線、というか、明確な変わり目があるはずで、そこを越えないと、
「たまには男肉みたいなのも観てもいいなー」から、
「男肉だけは毎回見逃せない」にはならないんじゃないか。
じゃあ、その変わり目って、具体的に何なんだろう?考えてしまう。でも、越えて欲しいなー。そしてまたアゴラに来て欲しいなー。そういう感じです。

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