2009年3月29日日曜日

東京デスロック リア王

28/03/2009 マチネ

マチネといったところで、一日一公演なのだが。で、あぁ、それも納得いくよなー、という感じの、やはり役者を酷使する多田演出は相変わらずなのだけれど。
劇中にかかる演歌に引っかかって、ちょっと、というのが正直な感想。もっというと、デスロックを観ていて初めて、「音楽、邪魔」と思ってしまった。

劇中の音楽の使い方は難しいはずで、というのも、特に流行歌は、個人の記憶とかなりリンクしていて、その記憶と劇中の出来事をつなぐ役割を園音楽がどう果たすのかが問題となる。「悲しい出来事だから悲しい曲ね」みたいのは論外としても、個々人の反応を包み込んでなお効果的な音楽とするなら、かなり気を使ってかけないと、と思った。僕の場合は、芝居への興味から離れてしまうように、今回かかった曲は働いてしまった、ということなのです(逆に、パフュームは、100%僕知らないのでいくらかかっても気にならない)。そういう状況でカラオケのイントロの前に妙な間が入ると、それは非常に気になる。特に二回目以降。

音楽がかからない男優のシーンは安心して観ていられた。佐藤誠、ほんと、調子に乗りやがって、という感じである。夏目、山本、楽しそうだね、という感じである。夏目の客いじりは、実は、今回のリア王の中で僕が一番好きなシーンです。一方、女優陣は、おもりに加えて演歌を背負っちまったおかげで割を食った印象。

本当はもう一度くらい観たいんだけど、それもかなわないので。とりあえず、次はどうなる?

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