01/03/2009 ソワレ
美加理さんの美しさに驚き、阿部一徳さんの勇姿を拝見して感慨深いものがある。
が、もっと驚いたのは終演直前、舞台がぱーっと明るくなって以降の、韓国人男優・女優の身体の開き方、というか、オーラがブレーキ無しで放射される様、に驚いた。こりゃすごい。本編中は抑えてたんですかぁ?って感じである。特に男優の方、王様役で肩が凝ってたんでしょうか?
日韓合同公演で、しかも「伝統を取り入れて」なんて言われると、これまた僕のストライクゾーンからは外れている予感があったのだけれど、で、まぁ、組み立ては、芝居よりは音楽劇(ミュージカル、っていうとあんまりだし、他に良い言い方はあるだろうか?オペラ?)な感じではあったのだけれど、和太鼓も、韓国の打楽器も、横笛も、琴も、木琴も、全て嫌味なくはまって、むしろカラーを舞台に加えて心地よい。大きく揺さぶられたとは言わないが、最後まで気持ちよく見られた。
それにしても、年をとったからなのか、やっぱり、阿部さんを見ていると、僕が東京で芝居を観始めたことのことをどうしても思い出してしまう。駒場小劇場で観たTabre、綺畸とか。そのころ美加理さんは蟷螂にいらしたとか。冥風過劇団はいつ行っても空いてたとか、そんなこと。その頃の阿部さんと、力・キャパシティは変化しても、ちょっとした癖とか変わってなかったりするのが何とも感慨深かったりする。昔自分が芝居を観てた態度を思い出すと、ちょっと恥ずかしいけれど。いや、こんなことを考えてしまうのは、やっぱり何だか年をとったんだろう。よくない。
0 件のコメント:
コメントを投稿