2009年2月7日土曜日

Peeping Tom "Le Sous Sol"

06/02/2009 ソワレ

「最高にスキャンダラスなダンス」というチラシのキャッチコピーには反吐が出るが、パフォーマンスそのものは楽しんだ。

半分土に埋まった部屋に(おそらく、亡くなったばかりの?それとも、亡くなった夫を追いかけてきたイザナギを演じる?)老婆が訪れる。
そこで老婆が目にする、黄泉の国によどみ漂う生の記憶のオンパレード。

あぁ...こう言っちゃうとやはり陳腐で、キャッチコピー通りの反吐の出る説教臭いパフォーマンスだったように聞こえちゃうかな。

言い直します。設定とか(読み取らせる)物語は、スキャンダラスでも禁断でも本質でもなんでもない。が、わかりやすいといえば分かりやすい。一方、動きは面白かったし、(素人目には)とても上手でした。

顔と顔がひっついた2人のダンス。次に、一方の首がとれて、その切り口が他方の胸にひっついたダンス。次に、腰で繋がったままアクロバティックな体位を繰り広げる男女。
「これ、コンビネーションで3人で出してくれたら面白いぞ」
と思ったら、きっちりその期待に応えてくれた。3人でくんずほぐれつ顔×顔×腰、腰×腰×顔、腰×腰×腰、となるうちに女が外れて、男同士後背位ではけていくシーンにはニヤッとした。

それにしても、終演後、30分かけて「客席の掃除をしてから」トークの時間って、どうよ?
僕は帰りましたが。30分待ちってのはいかにも中途半端だったのだけど。

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