2009年2月16日月曜日

キラリ☆ふじみ グランド・フィナーレ

15/02/2009 マチネ

千穐楽。
一体、何がどうしてしまったのか。僕には幕開けから終幕まで、全てがバラバラに見えて、フォーカスできない間に終わってしまった。

松田洋治の「力の抜けた」芝居は、失礼ながら「力の抜けたように見せる記号」にしか見えず、岩井秀人得意の会話のシーンも、役者の間の物理的な距離に加えてどんなスクリーンが間に貼ってあるのか興味の突破口とはならず、オルターエゴ佐藤たちの80年代小劇場風な身振り(これは誉め言葉ではありません)も力を発することなく空間に吸い込まれていく。キラリの空間がいつになくひろーく感じられる。突拍子もなく出てくる英語の台詞も、「あぁ、オーストラリア訛りって、聞いてて気持ちいいよね」以上には意味が分からない。

「佐藤、東京の盛り場で小林に説教される」シーンの小林の長台詞で、ついに就寝。小林役の役者が悪いのではない。そこに至までに、僕は充分に集中力を失っていたので。あ、そのシーン終了後起きましたが。念のため。

最後、歪んだプロセニアムに幕が引かれるに及んで、
「あぁ、この芝居は、プロセニアム芝居にかろうじて歪みを加えたのだろうか?」
と思った次第。

何が良くなかったのか?
a. 小生の体調が悪かった(花粉症発症2日目)
b. ストレスレベルが上がっていた(芝居以外のプライベートなこと+仕事)
c. 単に芝居の観すぎで疲れている
d. 岩井戯曲に問題があった
e. 演出に問題があった
f. その他プロダクションに問題があった
どうにも分からない。こんなに、舞台に入っていけないことも珍しい。
ひどい芝居を観てても、
「ここがどうにも許せない!」くらいの具体的なアラが見つかるはずなのに。

かなり精神的にダメージを受けた。良くない。誰か、面白いところ、良くないところ、教えてください。

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