19/04/2008 ソワレ
三条会がこのところすっごく気になっていて、かつ、気に入っていて、公演があれば足を運ぶことにしているのには理由があって、もちろん、マイミクcaminさんの強力なプッシュもあるけれど、一番大きいのは、
「何が面白いのか、まったくもって自分でも見切れないから」
だ。それで、その感覚を確かめに、そしてあわよくば三条会の面白さの正体を突き止めたいという欲望に駆られて、総武線に70分乗って千葉のアトリエにやってくる。
そして、やっぱり「一体どうなってるんだ?」という感覚を味わって帰る訳である。これもまた、「あんたも好きねぇ」のクチだ。
今回から三島の現代能楽集連続上演ということだが、その第一弾「邯鄲」。
いや、おもしろかったっす。期待通り、というか。
・男三人組は、「アングラの定型である三人組」であり、岩井秀人が使う「演劇の神様」であり、もう一つは、別役実風に言えば、「芝居の構造を意識させる」ための道具立てとなっている。
・女優二人、いつもながら、「立ちの美しさ」に惚れ惚れする。立崎真紀子の中島みゆき口パク、すっと伸びた背筋と「まばたきするな」の演出が出ているのではないかと思われるくわっと見開かれた眼、これはなんとも美しい。
「三島をやります」といっているのに、それが、三島の「解釈と表現」にとどまっておらず、それに加わっている何かがある。その何かを突き止めたくて、結局分からず、でも、少なくともとっても面白くって、足を運ぶ。至福だ。
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