2008年4月17日木曜日

とくお組 西洋のレイルボーイズ

16/04/2008 ソワレ

初見。初日。
何だか大変情報量の少ない芝居で、リアルさも、かつありがちなウェルメイドさ加減もなく、さっくり終わってしまった。

しかしまぁ、目を引いたのは、その芝居の、とことん薄っぺらな作り物っぽさである。
この作り物感が「狙った」ものであったら、それは、買える。
例えば、煉瓦壁のパネルに画鋲で紙をとめるシーン。
また、台詞に「かなり意識していれる」間。
衣装やキャラクターの「薄っぺらなマンガ」感。
こういったミエミエの嘘臭さが、いわゆる「芝居」への絶望と悪意で成り立っているのだとすると、そこにある「劇場全体を眺めわたす目」を買う。
一方で、チラシの裏に書いてあるように「演劇をよりポピュラーなエンターテイメントにする可能性」を真剣に求めてこうなっているのであれば、それは別の意味で絶望的だ。

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