2008年4月7日月曜日

青☆組 うちのだりあの咲いた日に

06/04/2008 マチネ

うむ。青臭い。が、青臭い分だけ、「ウェルメイド」臭が抜けて、好感が持てたかも。

リアルに作りこもうとしているように思われる舞台の作りに、実は突っ込みどころが多かったのだが、
(例えば、①畳の部屋の外に向けたふすま(or障子)が全て取り払われていたが、それは、芝居の決まりだからか、それとも本当に取り払うものなの か? 法事が終わったらもとに戻さないか? ②畳の部屋が開いている方向は、東と南か? だとすると、南向けの縁側は、なんと、隣家に向いて開いているの か? 実は凄く広い庭なのか? ③なぜ、カルピスを飲みたくなるような初夏の日に、坊さんにはあったかいお茶を出すのか? ④テレビがついているように見 えない 等々)
去年スズナリで観た時(洗濯物のぞんざいな畳み方)もそうだったが、実は、吉田小夏は、細部の見せ方を、弱点としているのではないか。

で、こういう芝居として作りこむと、どうしてもその弱点はそのまま弱点として晒されてしまう。

でも、アフタートークで岩井秀人氏が言及していた「テレビ人間」って、実は面白そうじゃん。そういうセンスと高校生台詞の青臭さが融合したところ に吉田小夏の面白さがあるのだとすると、昨年から観ている2作は、その強みを活かしきれていない、ということではないか。そういうことを思いました。

なお、これほどまでに目をくりくりと動かす足立さんは、ケーニヒスベルグの橋以来だと思いました。

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