2008年3月25日火曜日

弦巻楽団 エブリシング・マスト・ゴー

24/02/2008 ソワレ

まず、ウェルメイドを気取るなら政治家の靴はピカピカに磨き上げるべし。
テレビのレポーターは、テレビに映っていないときにはテレビに映っているときの話し方をするものなのか?
等々、突っ込みたい箇所はいーっぱいある。

が、最も気になったのは、
「なぜこのキャストで政治家ネタ?」
ということであった。
実年齢と役年齢の差とか、もっと身近な設定でも同様の展開の芝居は書けるんじゃないかとか、そういうことを考えた。

まぁ、所詮芝居なのだから、ウソンコのことを舞台に上げている訳なので、
「出来るだけ隙のない嘘をつく」
「ミエミエの嘘だけれど勢いで乗り切る」
「嘘の上に嘘を重ねて迷宮を作ってしまう」
等々、色んな嘘の付き方はあるのだけれど、今回、そこで敢えて、
「総選挙前夜の野党幹事長の愛人宅」
という設定を選んでしまうところに、ポジティブに言えば勢いを、ネガティブに言えばナイーブさを、感じてしまう。

政治家達と僕たち非政治家達の遠近法を考えるならば、政治家達の見せ方は思いっきり虫の眼で、ミクロにこだわった見せ方をして「個」を成立させる のが、実は、政治のリアリティの示し方への近道だと思うのだが、どうか。「政治家の死」という命題は、ウェルメイドに仕立てるには余りにも遠くて重い。

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