2007年6月11日月曜日

Ronnie Rocket ともだちのともだち

10/06/2007 マチネ

Ronnie Rocketと言えば、僕にとってはイングランドのスヌーカーのスター、Ronnie "the Rocket" O'Sullivan
である。
それで、この劇団名もそこから取った、わきゃないよな、と思いながら下高井戸は青の奇蹟へ。
生まれて始めて下高井戸の駅で降りた。
(後で調べて見たら、David Lynchの未完のフィルムのタイトルみたいですな。失礼しました。)

なぜ、この芝居を見に行く気になったか?
① 僕は、小さな小屋に弱い。それも、男芝居の、かつ(おそらく極端に小さい小屋での)4-5人の芝居には弱い。
② 劇団名に引っかかるものがあったから(結局は誤解だったが)。
③ チラシの時点で、90分一本勝負にこだわっている様だったから。

で、ほぼ期待に違わぬエンターテイニングな90分。
男6人、狭いアパート・喫煙所を舞台に繰り広げるなんてことはない都市伝説ホラー、なんである。
これでもかこれでもかと都市伝説を繰り出し、出てくるそばからもぐら叩きのようにつぶして時間をドライブしていく。
だが、大事なのは狭い空間の中での暑苦しい男たちのどこにも出口の無いおしゃべりであって、物語自体ではない。
物語は、あくまでも、刺身のつま。そこに好感が持てた。

そもそも僕は小さな小屋で役者が極端に近いところで演技しているのが好きで、というのも、ちょっとしたこと
(例えば、靴下の脱ぎ方とか、足の指でグーチョキパーするとか、ダンボールとダンボールの間を指で揃えてみるとか、タバコの箱とライターをずっといじってるとか)
がよーく見えて、そういうものの積み重ねが、
「作り物としてのハイパーリアル」
ではなくて、
「今、ここに、役者がいることのリアルさ」とウソンコの台詞を喋っていることとのギャップの面白さ、
に繋がると考えているからなのだけれど、この、まさに極端に狭い小屋で、そこら辺を堪能したわけです。

青の奇蹟から表に出ると、何と雨が上がっていて、暑いくらいでした。

0 件のコメント: