2007年6月4日月曜日

結城座 ドールズタウン

03/06/2007 マチネ

カラフト伯父さんで大泣きに泣いた小生、またも鄭義信マジックにしてやられて涙止まらず。

でも、実は、冒頭、ひょっとこの唄に誘われて人形達が登場した時点で涙出ちゃいました。そのシーンの美しさよ。こういうものこそ、子供と一緒に来たかったよなぁ。うちの娘がもっと小さいときに。

なーんて思ってしまった。
しかし、本当に、芝居小屋で笑ったり泣いたりが殆ど無い(と思っている)自分が、こんなに簡単に涙のツボに入ってしまうとは。
ゾウリの伏線にも、それを予期した時点で涙が出そうになるし、おかめの「あんたぁ」にもウッとつまってしまう。
(まつお、吉祥寺で観た近藤優花さんの「あんたぁ!」も良かったけど、こっちの「あんたぁ」も別の意味できれいだぜ!)

第一、ひょっとこの引くリヤカーのタイヤ、12インチだよ。ありえないよ。歩道と車道の間の段差、越えられないよ。そんなありえないリヤカーが坂 道を登り、街を見下ろし、山を越えてどこにあるとも知れぬ「隣の街」へ進んでいく。そのイメージだけで涙がTシャツの首周りのところまで流れてくる。傍で 見ていたらとても気持ち悪いだろう(幸いなことに隣で観ていらしたご婦人は居眠りこいていた)。

後ろからしゃくりあげる音、鼻をかむ音が聞こえてくる。後ろの席の(おそらく朝鮮半島から来た)カップルの男も、男泣きに泣いていた。そうだよな。涙出ちゃうよな。俺だけじゃないよな。

てな具合の鄭マジックだけではなくて、さすが人形芝居、MATRIXもウルトラQもNever Ending Storyも特撮なしで可能になっちまうので、そういうエンターテイニングなところも含めてすっかりやられました。

いやはや、芝居って、本当に、面白い。大いに楽しんだ。

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