2007年4月9日月曜日

風琴工房 紅の舞う丘

08/04/2007 マチネ

スズナリまで出かけて朝の連続テレビ小説を観てしまった。
しかも、2時間連続である。15分で逃げて帰るわけには行かない。

何が朝の連続テレビ小説かって、
・説明台詞の嵐。状況を説明するよどみない台詞、気持ちを説明する台詞、良い人悪い人を説明する台詞。そしてその全てが、役者が立ち、関係を切り結ぶためではなくて、作者の思い描く物語を説明するために置かれている。
・ところが、台詞に自信が無いからか、身振り手振りが台詞を補って説明したくてしようがなくなる。身振り手振りが台詞連動。これじゃピンポンパンのお話コーナー。表情も同様。

こんなものを観に来たわけじゃないんだよね。くだらない。
と、思っていたら、大崎さんが、舞台上から
「くだらないことはないと思うのよね」

台詞だった。これには吃驚した。

笹野鈴々音、良し。「わたくし、自分を見せ付ける以外の目的の説明台詞は発しませんことよ」という気合あり。
夏目慎也、良し。出てきたときは驚いたが、ゲストだったんですね。

僕は大崎由利子さんが大好きで、本当に、目の前に大崎さんがいるとドギマギして(すごく古い!)しまうぐらいファンなのだが、この芝居は、悲しかった。佐藤誓さんが出ても、篠塚さんが出ても、やっぱり駄目なんじゃないか、という悲しい予感を胸に、スズナリを出た。

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