2007年4月27日金曜日

猫のホテル 苦労人

26/04/2007 ソワレ

またまた、「愛される芝居とは」について考えてしまった。

一幕・休憩なしの130分。毎度ながら嫌な予感がする。
まとめきれずに2時間超えか、役者を甘やかして余計な間ばかり入って2時間超えか、そのどっちなのか観てやろう、と思って始まったが、これが、そのどちらでもない。

7世代にわたる苦労人の血筋の大河家系ドラマを、どう伏線を張るでもなく、メリハリをつけるでもなく、130分綴り続けるのであった。僕の芝居の好みとはねじれの位置にある。にも拘らず、不快感を催さない。
なぜだろう?
さすがに、ギャグのサービスシーンで周囲が笑っていても、僕は笑えなくて、きっと屁難しい顔してたのだろうが、でも、何だか、最後まで観てしまった。
① 平日で仕事帰りということもあり精神的に弱っているので怒る元気が無い。あるがままを受け入れてしまうから。
② スジが違う観客にも「不快感を催させない」何かがあるから。例えば、押し付けがましくないので、スベってても流せちゃう、とか。
そのどちらかだと思うのだが、結局結論は出ず。

でも、周りの人は幸せそうだったな。
確かに、愛される芝居だろうし、こういう、どうでもよくてくだらない(ここでは褒め言葉です)芝居を2時間超観るなら、アゴラだったらもっと近くていいんだろうなぁ、とも思ったりしたのです。

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