12/07/2008 ソワレ
マチネ後、「ざらついてはいかん、撥ね付けてはいかん、食わず嫌いはいかん」と唱えてアゴラにお邪魔したのだが、でも、1時間10分、つらかった。まぁ、評判も良いみたいなので、「分かってない奴の戯言」と仰っていただいて全く構わないが、正直、楽しめず。
一番気になったのは、台詞のスピード、身体の動きのスピード、台詞の音程、といったものが、1時間、一定だったこと。人間、同じレベルの刺激をずーっと加え続けると、感覚が痺れてきて眠くなる。だから、芝居でもダンスでも緩急をつける。そこに注意を払っていない気がした。
今回は、1時間10分の上演時間が分かっていて、かつ、最初の5分くらいでそれを感じて「ざらつきアドレナリン」が分泌されてしまったので、寝なかったけど、でも、困った。
パフォーマー達の身体も良く動いているし、振り付けはお洒落だし、台詞何言ってるかわからなかったり聞こえてきたり、というのも、ダサい試みとは言わない。でも、聞こえてくる時に面切っていう台詞がダサいと、聞いていて恥ずかしくなります。
ということで、観ながらずっと、なぜ、80年代後半の「ツベルクリン」が打ちのめされるほどに突出してお洒落で面白かったのか、ということを考え ていた。単に僕が若かっただけだとは思わない。でも、「自分が出来ること」を考えるんじゃなくて「昔こういうものがあった」としかいえないのはちょっと心 苦しくて、悲しい。
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