2008年7月20日日曜日

東京乾電池 黙読

19/07/2008 マチネ

エンターテイニングで思わず身を乗り出したのは前半10分、あとは苦しかった。
このテの演出で三人芝居、1時間超を持たすのにはかなりあざといことをしないといけないのではないか、あるいは、もっと観客に対して「緊張を切らしてはいけませんよー」という明確なメッセージを送らなければならないのではないか。そういうことを考えていた。

加藤戯曲を 恐怖ハト男⇒コーヒー入門⇒黙読 と観てきたけれど、ハト男がやっぱり一番面白い。今回は特に、あざとさを削り取った分が、そのまま辛くなってしまった印象である。
特に、折り返しラン以降、このシチュエーションに至った経緯を三人で語りだすと、その場がどこに向かうのかというモメンタムが一気に失速した感じがして、辛かった。。これは、演出・役者ではなくて、戯曲の責任だろう。

つくづく、少人数の不条理劇を退屈させずに構成する別役さんの力を思い知った、というのが今日の結論。

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