29/01/2008 ソワレ
2ヶ月ぶりの月末劇場、会社帰りにちょっと芝居を一本引っ掛けて帰った。
男優ばかりの三人芝居、それぞれに個性があって楽しめたのだが。
総じて、僕はきっと、竹内銃一郎さんの不条理劇は好みではないのではないか、という気がしてきた。「眠レ、巴里」もそうだったのだけれど、
「これは不条理ですよ」「不条理にはこうやって決着をつけるんですよ」
というのがちょっと見えすぎる気がして。もしかするとそれは演出の問題なのかもしれないけれど。
岸田戯曲にあっては、若手ならではの鉈で切ったような切り口のざらつきが、岸田戯曲ならではのはっとさせる細部と結びついて思わぬ拾い物をした気にさせてくれるし、別役戯曲にあっては、不条理戯曲の王道、落ちもへちまもあるものか、というところがさわやかな味わいである。
そういう意味で、竹内戯曲を、「うむ、これぞ、若手ならでは」というように見せるのは、チャレンジングではあるのだろう。でも、次回が別役戯曲だと思うとちょっと安心してしまうのも本当なのだ。
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